アンティークとヴィンテージジュエリー

ヴィンテージとアンティークの違いとは?〜古き良きものに使う言葉〜

ヴィンテージとアンティークの違いとは?

いつもillum(イルム)を気にかけてくださりありがとうございます。
Instagramで交流させていただくと、時折いただくご質問に、
「アンティークってなんですか?」
「ヴィンテージとアンティークはどう違うのですか?」
といただくことがあります。
こちらでは、一般的にいわれるヴィンテージとアンティークの違いと、店主の解釈も少し入れた上でお伝えさせていただきますね。

「ヴィンテージ」と「アンティーク」は、両方とも古いお品を指す言葉ですが、言葉の意味が異なります。

 

ヴィンテージとは?

「ヴィンテージ」は、一般的には20年以上前に作られたお品を指します。

ヴィンテージジュエリー

特に、ジュエリーや古着、陶器、家具などの古いデザインやスタイルを表現する場合に「ヴィンテージ」という言葉が使われます。

また、ワインにおいては、ヴィンテージとはその年の収穫されたブドウの収穫年を指すことがあります。

 illum(イルム)で扱うジュエリーは、1930年ごろから1980年ごろのお取り扱いが多いです。

余談ですが、20年前のものはヴィンテージと呼ばれるのであれば、店主が二十歳のお祝いに実母から贈られた「真珠のネックレス」はもうヴィンテージの域に入りました(笑)。

大切に受け継ぎながら、娘の手元に残せるようにお手入れをしております。

 

アンティークとは?

「アンティーク」は、100年以上前に作られたお品のことをいいます。

特に、家具やジュエリー、時計など装飾品などの古い品物を表現する場合につかわれます。

アンティークは、時代を経ていくにつれて希少価値が高まり、マニアやコレクターによって高値で取引されることもあります。

illum(イルム)でアンティークジュエリーをご覧いただいたときに、皆様こぞっておっしゃるのが

「良いもの着けてるってわかるジュエリーだよね」

と言っていただきます。
アンティークジュエリーで今まで大切にされてきたものは、落ち着きのある上品な輝き方をしています。

アンティークジュエリー

 

どんどん高値になっていくゴールドやシードパール。
本当に希少なものだからこその証なのですね。

 

ヴィンテージの由来は?

「ヴィンテージ」の語源は、フランス語の「vendange(収穫)」から来ているそうです。

中世ヨーロッパでは、ワインの収穫が終わると収穫祭が開かれ、この時期に収穫されたブドウから作られたワインを「ヴァン・ド・ヴァンテージュ(収穫のワイン)」と呼んでいました。

その後、「ヴィンテージ」という単語に変化し、時代を経て「ヴィンテージ」という言葉は、収穫年によって異なるワインの味わいを表現する言葉として広まりました。

また、古い時代の服飾品や家具などにも「ヴィンテージ」という言葉が使われるようになり、現在では、古い品物のレトロな魅力を表現するために使われる言葉として定着しています。

 

ヴィンテージとアンティークの言葉の由来は?

なにげなくつかわれるヴィンテージとアンティークの言葉。言葉の由来も調べてみました。

 

アンティークの由来は?

「アンティーク」の語源は、ラテン語の「antiquus(古代の)」から来ているそうです。古代の美術や文化に対する興味や愛され親しまれたことから、16世紀から17世紀にかけてイギリスで「アンティーク」という言葉が使われるようになりました。

当時、イギリスの上流階級は古代ギリシャや古代ローマの美術品や文化に魅了されており、これらの品物を収集することが流行しました。

また、古代エジプトや中世の美術品にも興味が寄せられ、これらも「アンティーク」と呼ばれるようになりました。

その後、アンティークは時代を経て希少価値が高まり、収集家や美術館によって収集されるようになりました。現代でも、アンティークは歴史的価値や美術的価値が認められ、高価で取引されることがあります。

 

古き良きものの魅力とは?

ヴィンテージやアンティークは、古い時代につくられて、先人たちに愛され、大切にされてきたお品がたくさんあります。

そこで、古き良きものの魅力とは?を探ってみました。

 

ヴィンテージの魅力とは?

ヴィンテージへの魅力の感じ方は人によってさまざまですが、店主の解釈も入れていくつかあげてみました。

 

魅力❶ 独自の歴史的価値

ヴィンテージは、100年未満〜20年以上前に作られたものであり、その時代の文化や技術、デザインなどを反映しています。
そのため、ヴィンテージを身に着けることで、その時代のファッションやライフスタイルを楽しむことができますし、自分が生きていない時代や祖父母、ご先祖様の時代に生まれたお品の歴史を感じることもノスタルジックな気持ちになることができます。


魅力❷品質の高さ

ヴィンテージは、長い年月を経ても美しさが失われないよう、当時の品質にこだわって作られているものが多いです。
また、現代のものにはない味わいや風合いがあるため、ヴィンテージ品を身に着けることで、個性的なスタイルとなり、オンリーワンな自分になることができます。
昔の機械もなかった時代につくられた丁寧な手仕事や、こだわってつくられた機械仕事は、現代の作品では出せない色合いや雰囲気がとても魅力的です。


魅力❸環境への配慮

ヴィンテージは、再利用によるエシカルな取り組みの一環としても注目されています。
現代においても、廃棄されることなく長く使われ続けてきたヴィンテージ品は、地球環境にも優しい選択肢の一つです。
あるものを大切にする。量を持たない。大事にできるものを大切にしていく。ヴィンテージに教えてもらうことは多々あります。

魅力❹コレクターアイテム

特定の年代のお品をコレクションする人も多く、稀少価値があるジュエリーや雑貨、家具もあります。
また、状態の良いヴィンテージ品は、コレクターやマニアから高値で取引されることもあります。

ヴィンテージには独自のストーリや歴史的価値、環境への配慮、コレクターアイテムとしての価値など、多くの魅力があります。

 

アンティークの魅力とは?

ではアンティークの魅力とは?古き良きものの魅力はヴィンテージと共通していますが、その他にもたくさんの魅力があります。

 

魅力❶歴史的な価値

アンティークは、100年以上前につくられた古いお品であるため、時代の文化や技術、デザインなどを反映しています。
そのため、アンティークを目にすることで、その時代の人々の暮らしや考え方を知ることができます。
特にillumの取り扱うイギリスのアンティークジュエリーでは、1832年~1910年ごろのお品もありますので、大英帝国といわれた時代の歴史を感じることもできるお品に出逢うとそれだけで興奮してしまいます。
100年以上前といわれても、想像つかない時代だったりもしますが、
歴史の本や映画、教科書で知ったり、旅行で訪れた世界を知ることができるのは、ワクワクもしますし、心が躍ります。


魅力❷美的な価値

アンティークは、独自の美的価値を持っており、古い時代のデザインやスタイルは、現代のものとは異なる独特の魅力があります。
真珠は、養殖真珠が始まったのは1920年頃なので、それまでは天然真珠が取引されており、ダイヤモンドよりも価値のあった時代がありました。
ゴールドと真珠の組み合わせや、ゴールドへの装飾、他の宝石と合わせたジュエリーの手の込んだ美しさは、手元で眺めているだけでも惚れ惚れします。


魅力❸希少性

アンティークは、その年代や時代によって、唯一無二のものが多く、現存数が少ないものもあります。
そのため、アンティークには希少価値があり、コレクターやマニアから高い価値が付けられることもあります。


魅力❹手作りの技術

アンティークは、現代の機械生産に比べ、手作りで作られたものがほとんどです。
特にジュエリーは家内工業だったとされ、丁寧な職人技や伝統的な技術が使われている場合があります。
そのため、アンティークを見ることで、その時代の職人技術や伝統的な製造方法を知ることができます。


魅力❺時代を超えた耐久性

アンティークは、古い時代に作られたお品であるにも関わらず、耐久性が高く、長期間使用され続けていたり、大切に保管されてきたものもあります。
実は、耐久性は現代のお品に比べても優れている場合があります。

     

    以上のように、アンティークには歴史的な価値や美的な価値、希少価値、手作りの技術や時代を超えた耐久性など、多くの魅力があります。

     

     

    アンティークとヴィンテージを見分けるコツ

    「アンティークなのか、ヴィンテージなのかよくわからない」といった場合に見分けるコツはなんでしょうか。
    一番はお品のストーリーを持っている方に聞く。ということが早いのですが、持ち主が変わりながら時を経たお品については、なかなか全てを明らかにすることはできませんが、どんなポイントに気をつけて見ていったらいいのかをお伝えします。
    ①年代
    アンティークとは100年以上前のものを指し、ヴィンテージとは20年以上前のものを指します。年代を確認することで、アンティークかヴィンテージかを判断することができます。

    ②スタイル
    アンティークは、古い時代のスタイルやデザインを反映しています。一方、ヴィンテージは、20年以上前のスタイルやデザインを反映しています。スタイルやデザインを比較することで、アンティークかヴィンテージかを見分けることができます。
    ③状態
    アンティークは、100年以上前のものであるため、劣化が進んでいることがあります。一方、ヴィンテージは、比較的新しいものであるため、状態が良いことが多いです。状態を確認することで、アンティークかヴィンテージかを見分けることができます。

    ④材料
    アンティークは、現代のものとは異なる素材や製法で作られていることがあります。一方、ヴィンテージは、現代のものと同じ素材や製法で作られていることが多いです。材料や製法を確認することで、アンティークかヴィンテージかを見分けることができます。
    例えば金位の刻印がある場合には、「15ct」は1932年にイギリスで廃止された金位ですので、ジュエリーに15ctの刻印がある場合には、1932年以前であることもわかります。

      以上のように、年代、スタイル、状態、材料などを比較することで、アンティークとヴィンテージを見分けることができます。

       

      いかがでしたか?

      ヴィンテージとアンティークの違いについてお伝えしていきました。
      当店の商品でわからないところがありましたら、お気軽にお問い合わせまたはLINEお友達登録からのメッセージをお待ちしておりますね^^

       

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