海のゴミ拾いをすること
こんにちは。海が大好きなillumの店主chisaです。
月に1回生まれ育った静岡県沼津の海へ行き、ゴミ拾いをすることを目標に決めてやっています。バタバタとしていてサボってしまった月もありますが、思っているよりも発見や気づきがあったり、海の波に触れることで見えてきたことがあります。
海のゴミ拾いをすることを少しお話ししていきたいと思います。
illumが海を好きな理由
illumが海のゴミ拾いをする理由ってなんだろう。私のやろうと思ったきっかけをお伝えしていきますね。
私は静岡県の三島という地域に住んでいます。
生まれ育ったのは沼津です。学生や社会人生活を謳歌したのは東京ですが、こどもが生まれたと同時に自然の中で育てたい、という想いのもと静岡へといわゆるJターンをしました。
私自身もともと海が大好きで社会人の時は毎週ボディボード三昧。
まったく上手ではありませんが、海の波を肌で感じ、いつも変わる海の青色の変化に心癒されたり、広い海のなかでポツンとボードに座ったり波待ちしている時間は「心の洗濯」と呼んでいました。日頃の仕事や人間関係の悩みなんて吹き飛んでしまうくらい、何よりも幸せな時間でした。
こどもがいると、どうしても自分の娯楽につかう時間は減ってしまいます。
それでも海での磯遊び、海での石拾い、車で20分でいける立地を活かしてこどもたちを連れて海の波の輝きを目に焼き付けたり、ザザザーというマイナスイオン漂う波の音に癒されたり、かえっては打ち寄せる波間にキラリと光るシーグラスを見つけたりすることが何よりも休日の楽しみです。
海の色が好き。海の手触りが好き。潜ることも好き。
生き物たちをみることも好き。
波の音も、波しぶきも、波の形もみていて飽きない。
私にとってはほっと落ち着けて、背中がシャキッとするようなエネルギーを蓄える場所でもあるのです。
illumが海のゴミ拾いをする理由
そんなillumの店主が海のゴミ拾いをする理由は、単純に大好きな海にできることってなんだろうを考えた結果でした。
パールを扱うお店なので、真珠のことについて何かできないだろうか、真珠業界のことをもっと伝えていく方法は?など模索していましたが、
今ある海を未来に残せる何かをしたい。という想いがやっぱりどこかにあって、
大きなことをするよりも、まずはこどもたちと一緒にできることを、と考えました。
ゴミ拾いを通じて、地形や波の形がどんどん変わっていく姿をこどもたちと一緒に目の当たりにすること、事実を知ることが大切だと。
それは地球環境を考えるということもですが、テレビや本、SNSで流れている情報だけを鵜呑みにしない、自分達で「本当のところはどうなの?」を知ることも必要だと思ったからです。
海のゴミ拾いを通じて何に気づいたか
冬の海からはじめたゴミ拾いは、風が冷たくてゴミを拾う手も震えたり、波の音も夏より強かった時があり早く退散したい〜、車に戻りたい〜、というこどもたちの声がありました。
ゴミ袋を持っていると、空に飛んでいるトンビが食べ物を持っているんじゃないかと真上で監視されたりという環境的なこともありますが、海のゴミ拾いを通じて気づいたことは
・雨の降った後はゴミが大量にあること
・プラスチック容器も多い
・中身の入っているペットボトルがたくさん
・最近はマスクのごみも
・やっぱり多いのはタバコとライター
・漁師さんの道具と思われるゴミも多いのね
・花火のごみもいっぱいある
・最近のゴミとは思えない古くなって劣化したマイクロプラスチックがめちゃめちゃ多い
・個人でゴミ拾いをしている人がたまーに見かける
・団体でやっている人たちももちろんいる
・こどもたちとこれはどんなゴミなんだろうと話ができる
なんていうことでした。
これは地域によっても変わる部分かもしれませんね。
海のゴミの正体
海のゴミの種類ってなんだろう
私が気づいたごみの種類は先ほどお伝えしましたが、海のゴミの種類を少し調べてみました。
海のゴミは「海洋ごみ」と呼ばれるそうです。
海岸に打ち上げられたもの「漂着ごみ」
海面や海中を漂う「漂流ごみ」
海底に積もった「海底ごみ」
この3種類と呼ばれているそう。
そして最も多いのが、釣り糸や食品の容器・包装袋など、プラスチック製のものがトップで、なんと木材ごみが7.3%に対して、プラスチックが約66%なんだそうです!
(参考:日本財団ジャーナル)
https://www.nippon-foundation.or.jp/journal/2020/43293/ocean_pollution/
プラスチックを減らそうって思いながらも、日常生活ではたくさんのプラスチックに触れている私たち。そのゴミが海に流れてしまっている事実は、私たちにとって知らなかったでは済まされないことなんですよね。しっかりゴミはゴミ箱に捨てるはもちろんだけど、ゴミ自体を出さないことも、一人一人が考えていくことも大切ですね。
海のゴミが与える影響
身近なペットボトルが土に還るまでの時間はなんと400年もかかるそうです!
これって・・・。
そして2050年には魚よりもゴミの方が多くなるかもしれない、ということって、
命をいただいている私たちにとっては他人事では決してなくて。
魚の住む世界をどんどん汚してしまっている事実は、地球に住む私たちがみんなで考えていかなければならない問題ですよね。ゴミ拾いをすることで全てが解決することはありませんが、やらないことよりもやれることを見つけていきたいですよね。
海のゴミ拾いが良いと感じた3つのこと
illumがやってみたゴミ拾いが良いと感じた3つのことをお伝えしていきますね。
未来に繋がっている感覚
こどもたちと一緒にすること、誰かと一緒に行うことでいつもとは違う話ができる。普段の会話では、環境や社会について話す機会ってなかなかないけれど、ゴミ拾いを通じて、気づいたことを話し合ったり、海に関する疑問が湧いたり、自分たちの使うものについて興味を持ったりすることって未来を生きるこどもたちに繋がっているんだな、と感じます。
季節や天候の変化を感じ取る
これはもう、大好きな海だからこそですが(笑)。
季節ごとに違う海の色を目の当たりにします。今日は濁っているね、今日は水は澄んでいるね、今日はエメラルドブルーだね、今日は海が怒っているね、なんて話を楽しみながら、お日様の光をいっぱい浴びて、季節や天候の変化を感じるいい時間になります。
新しい発見が常にある
海のゴミに対する新しい発見もあります。これはどこから来たゴミなんだろう。韓国語?中国語?と思われる瓶を発見したりとか、絶対に家のごみでは発見しないゴミを見つけたり、
ゴミなのか、ゴミじゃないのかを考えるものと出会ったり、ゴミも天候によって変化があったりするので、常に新しい発見があるのが海のゴミ拾いの良いところです。
後は一つとして同じ波がないことも、地球が動いていることを感じられる発見です。
BLUE SHIPに参加登録してみた
海のゴミ拾いをもっと身近なものにしたくて、「海をきれいにしたい!」という気持ちのみで参加登録できるBLUE SHIPに登録してみました。
BLUE SHIPとは
こちらでは全国の団体や参加ができる環境イベントが探すことができます。
皆さんの地域で環境イベントを行っている場所を探してみるのも小さな一歩ですので、
ぜひご覧になってみてくださいね。
参考:BLUE SHIPでできること
https://blueshipjapan.com/about/features
あなたも小さく始めてみませんか?
日々の生活で精一杯になっていたり、環境問題の前に家の中をどうにかしたい〜とか、そこまで考えられないよ〜という方もいらっしゃるかもしれません。
もしかするとゴミ拾いがストレスに感じてしまう方もいるかもしれません。
そんな時には決して自分のことを責めたりせずに、ご自分が笑顔でいられることを優先してくださいね!
少し周りに目を向けられそう、という方はぜひ家庭のゴミを減らす。ゴミは持ち帰るついでに拾ってみる。など小さな一歩から始めてみてはいかがでしょうか?
illumも小さくこれからも海のゴミ拾いを続けていきます。
ぜひご一緒にできる方がいたら、とっても嬉しいです!
いつでも声をかけてくださいね^^