こちらではエシカルという考え方、エシカルな真珠とは?
についてエシカル・コンシェルジュである店主が学び、感じたことをお伝えしていきます。
エシカルとは?
「エシカル」(Ethical)という言葉を聞いたことがありますか?
エシカルは「倫理的な」という言葉で訳されることが多くて、ちょっと難しいですよね。
エシカル消費・エシカルファッションなど、
エシカル〇〇という言葉は、
この数年で急激に認知されるようになりました。
国の機関である消費者庁でも「エシカル消費とは」について書かれています。
エシカル消費とは人や社会・環境に配慮した消費のこと。
うーん、自分の生活に結びつけるには、ちょっと難しいという方も
いらっしゃるかもしれません。
私が学ばせていただいたエシカル協会では、エシカルということばを
「えいきょうを、しっかりとかんがえる」
を合言葉にされていました。
商品の背景がよくわかっていないまま、
値段だけをみて買い物をする世の中から、
誰が、どこで作り、どうやって育てられたり、
つくられたものなのか、そんなことを知りながら、
自分の身に着けるもの、食べるもの、そんなところから影響をしっかりと考えて買い物をしたり、生活をしたり、発信をしたり、
できるところから少しずつをやっていくことが
エシカルに通じる生き方だと思っています。
参考:一般社団法人エシカル協会
古くから愛されてき真珠
真珠は人類が初めて手にした「宝石」と言われています。
沢山の輝く宝石の中で、石を磨いたりせずに、取り出されたまま美しさを保っている真珠は、日本だけではなく、世界中で古くから重宝されてきました。
古代より真珠は富や権力の証として用いられ、世界中の王侯貴族に愛されてきた貴重な宝石と言われています。
エジプトでは、クレオパトラがビネガーに溶かして飲んだと言われたり、中国では王族の死者に真珠を捧げるなど、真珠の使われ方も歴史を学ぶととても楽しく古人の想いや、真珠の尊さを感じてとても興味深いです。
アンティークやヴィンテージはエシカル?
店主の私見にもなりますが、お伝えさせて頂きますね。
店主は「おばあちゃんの形見」のようなジュエリーがエシカルに通じると思っています。
新しいものを買わないで、古き良きジュエリーを「受け継ぐ」こと。
また、新しいものを買って、娘や孫に「受け継ぐ」ことも同じようにエシカルに繋がるのではないでしょうか?
長く使う・受け継ぐ・今あるものを大切にする、という考え方は、持続可能という「サスティナビリティ」であり、エシカルの理念に通じるものがあります。
長く愛されるのはジュエリーも人も嬉しいですし、環境にも良いですもんね。
アンティークとは?
アンティークという言葉は、日本では「古いもの」という言葉の使われ方をする場合もありますし、「古い風合い」で使われる場合もあります。
ヨーロッパやアメリカでは、製造されてから100年以上経過したもので、美術的・芸術的な価値があるものとされています。
当店でも同じようにヨーロッパのディーラーさんから、年代などを詳しくわかる方にお聞きしたり、年代の刻印から100年以上前、と判断されたものに限り「アンティーク」という言葉をつかっています。
ヴィンテージとは?
ではヴィンテージとはなんでしょうか?
ヴィンテージは「年代もの」として「古くて上質なもの」という言葉の使われ方をする場合もあります。
当店では、ヴィンテージジュエリーを、20年~30年以上前に製造されたもの、と定義づけをして1930年~1980年ごろまでのパールをご紹介しています。
なるべく年代がわかるものの方が安心して購入できますよね。
真珠産業が抱えている問題
角度によって輝き方がかわる真珠。昨今の真珠業界では、いろんな問題がのしかかっています。
日本では1907年に真珠の養殖法が出来てから、世界中に日本の養殖真珠が広まりました。
しかし、今は自然環境の変化、海水温の上昇や、養殖業者の減少、とくに後継者不足などの問題はとても深刻だと言われています。
真珠は大切に扱えばながく使えるジュエリーです。
長い年月をかけてつくられた真珠は、どの子たちもみんな唯一無二の存在。
貝が命をかけて育んでくれた結晶なのです。
真珠を育んでくれた海や、採取してくれた人、天塩にかけてくれた職人の方に感謝をしながら、真珠を身に着けることも、大切にしていくことを楽しみながらいきたいですね。
エシカルな生き方を応援してくれる真珠
真珠の石言葉
真珠って正確に言えば石ではありませんが、宝石の石言葉があります。
日本では、冠婚葬祭や、フォーマルウェアのときによく使われる真珠にはどんな石言葉があると思いますか?
「健康」
「長寿」
「富」
「純粋」
「円満」
なんだかちょっと真面目な熟語が並びます。
熟語になると、ちょっと小難しいですが、
どの言葉も長くつづいてほしいものの表れなのかもしれませんね。
常に尊い存在であり、一つ一つの真珠がとても貴重な存在だったからこそ、
古い時代から、今の世の中でとても大切な言葉たちが真珠にも込められているのですね。
エシカルな生き方って?
ミニマリストとか、シンプリストとか、Instagramや雑誌ではよく見かけます。
ものを持たない、必要なものだけ、自分の好きなものだけという考えはとても素敵です。
それにプラスして、エシカルな生き方って、自分がどうしたいかだけじゃなくて、周りへの影響を考えたうえでいろんなことを選択できるチカラをもつ生き方ではないでしょうか?
必要がないから持たない暮らしも、
もちろんエシカルに通じますよね。
だけど、それが自分の我慢のかたまりだったら、
長続きすることはできません。
自分も持続可能じゃなければ意味がない。
自分のことも周りのことも大切にしながら、
おしゃれを楽しんだり、美味しいものを食べたり、好きな場所にいったり、
いろんな影響があるってことを知りながら生きるコトは
とても素敵なことだと思います。
だからこそ、今あるものを大切にしながら、
自分たちも素敵なジュエリーで輝く。
そんな生き方をする女性が一人でも増えてくださったら、店主も幸せです。
人と被らない生き方を
モノや情報が溢れる世の中で、自分を持つことの大切さを問われている「今」。
地球に罪悪感を感じながらの生き方ではなくて、
一つ、アンティークやヴィンテージなど、リユース、リサイクルを取り入れる生き方はたのしいかもしれません。
なぜなら、アンティークやヴィンテージには、もう二度と同じものはつくることのできない「時間」という価値と、その当時の職人さんが手塩に掛けてつくった「ものづくり」の価値が溢れているからです。
人と被らない、自分だけのお気に入りを手に入れる幸せを味わってみてくださいね!
エシカルにも通じるアンティークやヴィンテージパールを楽しもう
自分の行動が環境につながるってなかなかイメージが湧かない方もいらっしゃるかもしれませんが、今あるものを大切にする、今いるあなた自身を大切にする、これこそ店主はエシカルにも通じる思います。
「アンティークに興味があるけど、よくわからない」
「古いジュエリーって漠然と大丈夫なのか心配」
そんな不安を掻き消すくらいアンティークやヴィンテージジュエリーが
素敵なものに溢れています。
日常を、一瞬で非日常にしてくれるのがジュエリーの醍醐味。
店主は顔がとても地味なので(笑うところ)、ジュエリーの助けを借りると、
胸をはって歩けるのです。
それも気負わずに、楽しめるヴィンテージやアンティークジュエリーだと
尚のコト特別感がでて嬉しくなります。
自分の身に着けているものが、遠い昔に異国でつくられ、高貴な方やご婦人に愛されていたものだと感じると、それもまた不思議な感覚に。
今のモノにはない丁寧な手仕事へのリスペクトしながら、長く楽しめるアンティークジュエリーやヴィンテージパールを是非楽しんでみてくださいね。